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羽住 都 (ハスミ ミヤコ)

Author:羽住 都 (ハスミ ミヤコ)
絵を描く仕事をしたりしています('96~)。
(過去に関わった出版物等の一部→お仕事の本棚

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マスキングシート

マスキングシートの使用を中心とした作業を紹介してみます。

(C)2008-Miyako Hasumi
私は50㎝のマスキングシートを使用しています。

サランラップサイズのを買って来て欲しいと友人に頼みましたら、このサイズがウチにやって来たのがきっかけです。
友人のお母様は料理人だった!しまったー!と、当時は思いましたが、贅沢に大きい方が楽で良いです。

私が画材屋さんで見たことがあるマスキングシートは、緑のサランラップみたいな箱に入っているもの、ロール状のままのもので高粘着・低粘着と書いてあるもの、今私が使っているロール状のままのもの。会社が違うのかもですが、低粘着以外は使ったことがあります。(確か、高粘着の方に「水彩紙」の文字があったような気がしますが、よく見て選んでください)どれも特に使用感に問題は無かった気がします。

今はネットの画材屋さんで買っているので、ただそのお店で売っている50㎝のものを購入しています。


(C)2008-Miyako Hasumi
カッターはこれです。切れ味が1作品くらいで悪くなるので、替え刃の用意が必要です。

(C)2008-Miyako Hasumi
下絵を濃いめに拡大コピーしたものです。トレース台で水彩紙にトレースします。

トレースが終わったら、木のパネルに紙を水張りします。
乾いたら、色を塗るための準備。マスキングを使用します。

(C)2008-Miyako Hasumi
(大きさ色々のパネルと、私はホワイトワトソンブックのF4とF10を常備。挿絵を描く時等、時間短縮のために数枚同時進行しなくてはならないので、A4サイズよりやや多きめサイズの同じ大きさのパネルが増えました。)

(C)2008-Miyako Hasumi
☆私的プチ裏技(どなたでも思いつく)・・
大き目の使用済みつるつるカレンダーや、チラシを常備。便利です!
水張りの際に、直接水彩紙をこすりつけるのではなく、滑りの良い紙を水彩紙の上に敷いて、その上からティッシュやタオルでこすります。紙が傷んだり、鉛筆線がこすれるのを防ぐためにそうすると良い感じです。
マスキングを貼る際にも、同じように使用し、均一に貼ります。
切手を貼ったり封筒に封をする時も、シワにならないよう均一に貼るためにそうしますよね。

(C)2008-Miyako Hasumi
私の場合は作品の全面にマスキングシートを貼って、色を塗りたい部分を切り抜いていきます。
切り絵に近いかも。
後で鉛筆線を消しゴムで消しますので、鉛筆線の上に絵の具が載らないように鉛筆線が隠れるように切り抜くか、隠れないように切り抜いて先に鉛筆線を消してから進めるか決めておくと良いです。
絵の具が載ってしまうと消えなくなってしまいますので。(透明水彩の場合は水で絵の具を拭き取って鉛筆線を出せば消せます)

画像の右端に写っているのは、つるつるカレンダーを半分に折ったものです。
利き手の傍にいつも敷いておくと、その上に手を置いた時にプレスされ、マスキングシートのはがれや縮みの防止になります。

また、すでに切り抜いて非常に繊細になっている部分でも、その上につるつるカレンダーを敷いておけば、安心して手を乗せて作業が出来ますし、はがれ防止にもなります。


長時間マスキングシートを使用する場合は、冷暖房や加湿器等に気をつけた方が良いです。
いつの間にか、シートが伸びたりして、ベコベコになり、はがれやすくなったりします。
使用しないか、側ではやらない方が良いと思います。
あるいは、マメにつるつるカレンダーを全体に敷き、上からこすって紙とシートの密着具合を均一に保つように心がけてみるとか・・。

ちなみに、色を塗る時も、絵の具が乾きやすくなったりして、思うように滲まなかったり塗り味が変わったりしますので冷暖房等には注意した方が良いと思います。



すべて切り抜き終えたら、いよいよ色を塗ります。
色を塗る前に、全体につるつるカレンダーを敷き、上からアイロンするようにティッシュやタオル等で擦って、水彩紙とシートを密着させます。

そもそも、水彩紙は表面がざらざらしていますので、マスキングシートの使用には向いていないと思います。
シートがはがれ易いのは当然です。
だからといって、ぴったり密着させようとしてゴシゴシ擦り過ぎない方が良いと思います。
余計にシートの下に絵の具が染み入ってジョワジョワになったり、シートがピンと伸びて水彩紙に密着した状態になるので、作業を進めていくうちに、シートが縮み、下描きの線とサイズが合わなくなったりします。
何度も経験を重ねて、自分の感覚で密着させ具合を覚えます。

と、いいますか、やっぱり水彩紙にはマスキングシートの多用は向いていないと実感したりします。
それでも、仕上げたい作品のイメージに近づけるために、こうした方が良いと思うことを私はやります。

人それぞれ、好きなように、うまくいくように工夫しながらやればいいと思います。

(C)2008-Miyako Hasumi
この絵の場合は、全体にバァっと色で表現する予定ですので、白く紙の色を残す部分以外をすべて切り抜いてから作業します。部分部分を切り抜きながら色を塗り進める方法ではありません。

準備が出来たら色を塗っていきます。
全体に繋がった色の表現ではありますが、マスキングによって、区分けされていますので、1マス1マス進めても全てを繋げて塗るというイメージがしっかり出来ていれば、大丈夫です。
大きい絵の場合は、水塗りをして色を滲ませているウチに他の場所が乾いてしまうことがありますが、あわてなくても大丈夫です。

色を塗ると、水彩紙が水を吸い、ベコベコになります。もちろん、マスキングシートもベコベコになります。
いちいち乾いてからまたつるつるカレンダーを載せてプレス。その繰り返しです。
色々考える時間が出来るので、私はそんなに苦痛には感じませんけども。
ドライヤーの使用は不可能です。そんなことをしてしまっては、マスキングシートがベッコベコのベロンチョで再起不能です。ビニールですので。。


全体にざっと色を塗り終えました。
が、私はたいがい物足りなさを感じるので、気に入るまでさらに水塗りをして色を重ねて深みを出していきます。
マスキングをはがしたら終わりです。せっかく切り抜いたのだから、はがしてしまった後に後悔しないように色々考えて塗るようにします。


日をおいてからやろう。とか、作業時間を空ける時は、絵の具が乾いてから全体につるつるカレンダーを敷いて、その上に図鑑や雑誌などを置いてプレスしておけば、大丈夫です。

(C)2008-Miyako Hasumi
塗り終えたらマスキングシートをはがします。
はがしたところの画像は撮ってませんでした。

その後は、白く紙の色が残った部分の鉛筆線を消しゴムで消します。
この絵の場合は、紙の白のまんまですと、不満足ですので、白い部分にも色を塗ります。
白くしたければ白い絵の具で。

薄い色ならばママスキング無しでも色ムラがあまり気になりません。濃い色をムラ無く塗りたい場合は、そちらを優先した方が良いと思います。
つまり必ず、マスキングを使用しないで塗らなければならない部分が生まれます。
色を塗った後に、再度上からマスキングをすることは透明水彩の場合はかなり難しいです。高確率でジョワジョワと色が滲みだす現象が起きますので私はしません。
アクリル系の絵の具ならばうまくやれば、すでに色を塗った上からの再度のマスキングが可能です。

あとは、自分の仕上げたい作品のイメージに近づけるように、ハケで塗ったり、ペインティングナイフを使用したりして、仕上げます。

(C)2008-Miyako Hasumi
できあがりです。

実際にマスキングを使用したことのある方にしかわからない部分もあるかと思います。
もしかしたら、どなたかに教えていただいたものとは違うと思われる部分もあるのかも。

道具は単に道具です。
大事なのは自分の中にある、生み出したい作品のイメージ。
それに近づけるために、何をどんな風に使おうが自由だと思います。
身近にあるものなんでも。

これは単なる私の場合の作業風景を紹介しているだけです。楽しんでいただけましたら幸いに思います。
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